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マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン *小路 幸也* [☆☆☆☆]
東京バンドワゴンシリーズの番外編。
あのサチさんが子爵の娘・咲智子であった頃のお話。
正直,本編よりおもしろいかもしれません。
時代背景もあって,ドラマチックであり,読み応えがある。
これまでのシリーズを読んでいなくても楽しめますが,
読んであると「あ,ここがあそこに繋がるんだな」とか「あぁ,こういう風に作りたかったんだ」とか
面白ポイントが増えると思います。
本編にちょっと食傷気味だったのですが,これを読んでまた本編版も買いたいなと思いました。
ヨカッタヨカッタ。
内容;
終戦直後の東京。華族の娘、咲智子は父親からある文書が入った“箱”を託される。それを狙う敵から彼女の窮地を救ったのは、堀田勘一という青年だった。古本屋「東京バンドワゴン」を営む堀田家で、咲智子はひと癖もふた癖もある仲間たちと出会い、敵に連れ去られた両親の行方と“箱”の謎を探るため奮闘する。いつも皆を温かく見守るおばあちゃん・サチの娘時代を描く人気シリーズ感動の番外編。
シアター2! *有川 浩* [☆☆☆☆]
1作目がちょっと苦い気持ちになりながら応援をする気持ちになる話なら、
2作目はもっと単純に物語の中に入りこめて楽しめるお話。
それぞれのキャラクターを把握した上で展開されるからだろうけれど。
もう少し続くようなので3作目も期待。
内容;
「2年間で、劇団の収益から300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」―鉄血宰相・春川司が出した厳しい条件に向け、新メンバーで走り出した『シアターフラッグ』。社会的には駄目な人間の集まりだが、協力することで辛うじて乗り切る日々が続いていた。しかし、借金返済のため団結しかけていたメンバーにまさかの亀裂が!それぞれの悩みを発端として数々の問題が勃発。旧メンバーとの確執も加わり、新たな危機に直面する。そんな中、主宰・春川巧にも問題が…。どうなる『シアターフラッグ』!?書き下ろし。
シアター! *有川 浩* [☆☆☆]
登場人物が多い。
それぞれの色を押し出すだけで話がてんこもりになってしまう。
そこは有川さんらしくうまくまとめているんだけど、
やはりまずは覚えさせるため、という全員への割り振り感が目立つ。
それにしても、「好きなこと」を続けるって難しいよなぁ。
「好きなこと」を見つけることができるだけでも、その人の人生はとても豊かになっているように思うけれど
現実問題として食べていけなければどうにもならないしね。
「続ける方法」それをどう折り合いをつけるかって、悩むところだよね。
オトナにならざるをえなかったオトナが、思わず応援したくなる要素が詰まった物語だった。
内容;
小劇団「シアターフラッグ」―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。
冬のオペラ *北村 薫* [☆☆☆]
ちょっと変わった探偵って,色んなところに登場しますが
やっぱり好きなんですよね。で,つい手にとってしまう。
短編集で読みやすいものの,内容としては全体に平均的かな,
という印象のスタートだったのに。
いい意味で裏切られます。それが切ないんだけど。
さすが北村さん。
秀作と言う言葉が似合う作品でした。
内容;
勤め先の二階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所。わたし、姫宮あゆみが見かける巫は、ビア・ガーデンのボーイをしながら、コンビニエンス・ストアで働き、新聞配達をしていた。名探偵といえども、事件がないときには働かなければ、食べていけないらしい。そんな彼の記録者に志願したわたしだったが…。真実が見えてしまう名探偵・巫弓彦と記録者であるわたしが出逢う哀しい三つの事件。
阪急電車 *有川 浩* [☆☆☆☆]
読んだのは実は結構前。
そして上映期間が終わるギリギリに映画も見てきました。
原作自体は,ところどころ強烈なインパクトがあり楽しく読んだものの,
これはイイ!!!って大声で言えるほど思い入れのある作品ではなかったのですが,
原作の世界を壊さずにうまく映像化していると思います。
映画の印象を持って,もう一度本の方も読んでみたいと思いました。
どちらかというと,本より映画の方が泣けたかな。
映画では削られているエピソードもあるので,もし映画だけ見たという方がいらしたら
原作も是非読んでみてください。
内容;
恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車……関西のローカル線を舞台に繰り広げられる、片道わずか15分の胸キュン物語。大ベストセ ラー『図書館戦争』シリーズの著者による傑作の連作集。
風待ちのひと *伊吹 有喜* [☆☆☆☆☆]
かもめの日 *黒川 創* [☆☆☆]
バラバラの場所で起こる出来事が絡まりあっていくのを
鳥が空から俯瞰しているような視点で読み手はそれらを眺めていく。
断片的な出来事がつながっていくさまはよく練られているのだけど
ひとつひとつの断片にもう少しボリュームが欲しい。
でもひとつの断片に心情的に移入しすぎないよう作ってあるのだとは思う。
読み心地、読後感は「爽感」。
内容;
「わたしはかもめ」女性初の宇宙飛行士テレシコワが、高い空の上から地球に放った言葉は、地上の孤独をいまも静かにつなぐ。妻に先立たれた作家、FM局の年若いAD、肥った地球物理学者の青年、消せない怒りを抱える少女。チェーホフの世界に重なって、それぞれの24時間を俯瞰しつつ、この街の姿に織り上げる物語のタペストリー。読売文学賞受賞。
古道具 中野商店 *川上 弘美* [☆☆☆]
面白いともあまり思えず、かといって面白くなかったわけでもなく、
なんとなく放置していた作品。
思い返してみると、覚えているのはかっこいい女性が出てきたような気がする・・・のとどことなく下品だったな、という印象のみ。
あまり好きではなかった模様。個人的には。
内容;
東京近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」。ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。どこかあやしい常連たち…。不器用でスケール小さく、けれど懐の深い人々と、なつかしくもチープな品々。中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋と世代をこえた友情を描く傑作長編。
つむじ風食堂の夜 *吉田 篤弘* [☆☆☆☆]
あぁ、この世界観好きだなぁとしみじみ感じる本。
素朴で大きな山や谷があるわけでもない話なんだけど
物語全体に誠実さがある。
出てくる人がどこか抜けていて、優しくて、温か。
強烈な印象を残す話というより、ふと思い出してまた読みたくなる。
知らなかったけど映画化されているんだね。
でもこれはひっそりと自分の心の中で読むか、小さな舞台での演劇で見たいなぁ。
内容;
懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、ちょっと風変わりなつむじ風食堂。無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる「雨降り先生」、古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋主人、不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台女優・奈々津さん。食堂に集う人々が織りなす、懐かしくも清々しい物語。クラフト・エヴィング商會の物語作家による長編小説。
もう誘拐なんてしない *東川 篤哉* [☆]
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