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シアター! *有川 浩* [☆☆☆]


シアター! (メディアワークス文庫)

シアター! (メディアワークス文庫)




登場人物が多い。
それぞれの色を押し出すだけで話がてんこもりになってしまう。
そこは有川さんらしくうまくまとめているんだけど、
やはりまずは覚えさせるため、という全員への割り振り感が目立つ。

それにしても、「好きなこと」を続けるって難しいよなぁ。
「好きなこと」を見つけることができるだけでも、その人の人生はとても豊かになっているように思うけれど
現実問題として食べていけなければどうにもならないしね。
「続ける方法」それをどう折り合いをつけるかって、悩むところだよね。

オトナにならざるをえなかったオトナが、思わず応援したくなる要素が詰まった物語だった。

内容;
小劇団「シアターフラッグ」―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。
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冬のオペラ *北村 薫* [☆☆☆]


冬のオペラ (角川文庫)

冬のオペラ (角川文庫)




ちょっと変わった探偵って,色んなところに登場しますが
やっぱり好きなんですよね。で,つい手にとってしまう。

短編集で読みやすいものの,内容としては全体に平均的かな,
という印象のスタートだったのに。

いい意味で裏切られます。それが切ないんだけど。
さすが北村さん。

秀作と言う言葉が似合う作品でした。



内容;
勤め先の二階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所。わたし、姫宮あゆみが見かける巫は、ビア・ガーデンのボーイをしながら、コンビニエンス・ストアで働き、新聞配達をしていた。名探偵といえども、事件がないときには働かなければ、食べていけないらしい。そんな彼の記録者に志願したわたしだったが…。真実が見えてしまう名探偵・巫弓彦と記録者であるわたしが出逢う哀しい三つの事件。
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かもめの日 *黒川 創* [☆☆☆]


かもめの日 (新潮文庫)

かもめの日 (新潮文庫)





バラバラの場所で起こる出来事が絡まりあっていくのを
鳥が空から俯瞰しているような視点で読み手はそれらを眺めていく。

断片的な出来事がつながっていくさまはよく練られているのだけど
ひとつひとつの断片にもう少しボリュームが欲しい。
でもひとつの断片に心情的に移入しすぎないよう作ってあるのだとは思う。

読み心地、読後感は「爽感」。


内容;
「わたしはかもめ」女性初の宇宙飛行士テレシコワが、高い空の上から地球に放った言葉は、地上の孤独をいまも静かにつなぐ。妻に先立たれた作家、FM局の年若いAD、肥った地球物理学者の青年、消せない怒りを抱える少女。チェーホフの世界に重なって、それぞれの24時間を俯瞰しつつ、この街の姿に織り上げる物語のタペストリー。読売文学賞受賞。


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古道具 中野商店 *川上 弘美* [☆☆☆]


古道具 中野商店 (新潮文庫)

古道具 中野商店 (新潮文庫)





面白いともあまり思えず、かといって面白くなかったわけでもなく、
なんとなく放置していた作品。
思い返してみると、覚えているのはかっこいい女性が出てきたような気がする・・・のとどことなく下品だったな、という印象のみ。

あまり好きではなかった模様。個人的には。

内容;
東京近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」。ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。どこかあやしい常連たち…。不器用スケール小さく、けれど懐の深い人々と、なつかしくもチープな品々。中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋と世代をこえた友情を描く傑作長編
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放課後はミステリーとともに *東川 篤哉* [☆☆☆]


放課後はミステリーとともに

放課後はミステリーとともに




謎解き~の後に購入。

これを読んで、あぁこの作者の人は常にこうなんだ、と理解しました。
おふざけ感が嫌いな人には受け入れられないでしょうね。
でも重い気分のときに、なんとなくぷぷって笑えたり、くだらないな~あははと笑える本って
それはそれで貴重。
読み物としても面白かったですよ。

内容;
鯉ケ窪学園高校探偵部副部長・霧ケ峰涼の周辺には、なぜか事件が多い。
校舎から消えた泥棒、クラスメ-トと毒入り珈琲一族との関わり、校外学習のUFO騒動――
解決へ意気込む涼だが、ギャグが冴えるばかりで推理は発展途上。
名推理を披露するのは探偵部副部長なのかそれとも? ユーモア学園推理の結末は?


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謎解きはディナーのあとで *東川 篤哉* [☆☆☆]


謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで




これもね、食わず嫌いしてました。
どこに行っても平台にあって「売れすぎててなんかイイヤ・・」と敬遠していたのですが
結論から言うと、個人的には楽しめました。

主役二人のキャラクターがたっているのはもちろん、その周りのキャラクターがこれまた濃い。
一見それが全体をくどくさせているようですが、実はその濃さが役割をうまく分散させていて、
主人公二人を「人間」として認識させてくれている。
この辺がうまいなぁと思います。
主人公同士の会話が漫画のようで面白かったです。
よく宣伝にも使われてますよね。

会話中心に進むので、さら~っと終わります。
真剣に「ミステリーを読むぞ!」と手に取ると、期待はずれと思うかもしれません。
実際、酷評も受けているようですね。

イロモノをイロモノに終わらせないような工夫を見つけながら読み進めると
もっと楽しめると思います。(そこまでしたいかはその人次第ですが。。)

軽い気持ちで手に取ったらきっと、意外とおもしろいね!と楽しい気持ちで終わると思います。
売れすぎちゃったところはあるんだろうな~。


内容;
「失礼ながら、お嬢様の目は節穴でございますか?」令嬢刑事と毒舌執事が難事件に挑戦。ユーモアたっぷりの本格ミステリ。


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萩を揺らす雨 *吉永 南央* [☆☆☆]


萩を揺らす雨―紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)

萩を揺らす雨―紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)




おばあちゃん探偵もの,好きなんです。
海外だとドロシーギルマンのおばちゃまシリーズ。
子供の頃に夢中になって読んだなぁ。

そしてこの萩を揺らす雨ですが,
もう少し現実的です。
抗いきれない老いに立ち向かえるわけでもなく
逃れられない別れもある。

短編集で,サクサク読めるのですが,特にどれが良かった!というのは正直ありません。
全体が平均的で,無難な感じ。
それでも主人公とまた会いたい(読みたい)と思わせる魅力のある一冊でした。

内容;
音さまが見下ろす街で、コーヒー豆和食器の店「小蔵屋」を営む気丈なおばあさん、杉浦草。人々を温かく見守り続ける彼女は、無料のコーヒーを目当てに訪れる常連たちとの会話がきっかけで、街で起きた小さな事件の存在に気づく。オール讀物推理小説新人賞受賞のデビュー作を含む「日常の謎」を解く連作短編集。

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そこへ届くのは僕たちの声 *小路 幸也* [☆☆☆]


そこへ届くのは僕たちの声 (新潮文庫)

そこへ届くのは僕たちの声 (新潮文庫)





伏線は大量に張ってるのだけれど、全てが予想の範囲で終わってしまうという、若干残念な感じ。

神秘的にしたかったんだろうなぁ,子供から大人まで楽しめる本にしたかったんだろうなぁ,
というのは伝わってくるんだけどね・・・。

中古で買えればそれで十分かと・・。


内容;
植物状態の人間からのメッセージが、その家族に届けられるという奇妙な事件が多発し、一人の元刑事が調査を始める。連続する誘拐事件、謎の存在「ハヤブサ」、夜毎、天文台に集う子供たち。無関係にみえる出来事のリンクがおぼろげに明らかになった時、多数の人間を巻き込んだ未曾有の大事件が発生した―。隠された力をもち、強い絆で結ばれた者たちの、勇気と友情と奇蹟の物語。
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ビブリア古書堂の事件手帖 *三上 延* [☆☆☆]





浅い内容かな~と思いつつなんとなく購入。

ライトノベルです。
表紙が恥ずかしくてカバー外せません。が。

鎌倉の一角にある古書堂で起こる小さな事件たち。
それが連なっていって,最後に・・・の展開。
先も読めてしまうし,犯人もまぁあきらか。
キャラクター中心のストーリーになりそうな外見だけれど,
意外や意外。
軽すぎません。浅すぎません。
絶妙なサクサク具合。

内容;
鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。




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スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン *小路幸也* [☆☆☆]





ちょっと飽きてきたなー。
濃いキャラクターも慣れてくると、物語の収束方向が似通ってきて
飽きてしまうのよね。

丁寧に作られているし、著者自身この家族を愛しているとは思う。
だからこそ、纏め際というか引き際も冷静に見極めて欲しいなと願ってしまう。

ただ読んでいてストレスがないというのは相変わらず。
箸休め的な存在として、続行刊もまた手に取りたくなるときがくるかも?







内容;
東京、下町の老舗古本屋「東京バンドワゴン」。営む堀田家は今は珍しい三世代の大家族。今回もご近所さんともども、ナゾの事件に巻き込まれる。ある朝、高価本だけが並べ替えられていた。誰が何のために?首をかしげる堀田家の面々。さらに買い取った本の見返しに「ほったこんひとごろし」と何とも物騒なメッセージが発見され…。さて今回も「万事解決」となるか?ホームドラマ小説の決定版、東京バンドワゴンシリーズ第3弾。
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